【2014年参加】 香川大学 教育学部 T.Aさん

9月1日から5日まで様のもとでインターンシップをさせていただきました。小売業界の仕事を5日間の講義やディスカッション、そして店舗視察を繰り返すことで学ぶことができました。
講義とディスカッションでは「商売とは」「小売業とは」という抽象的なものから「売れない商品の理由は何か」などの具体的なものまでさまざまでした。ディスカッションをあまりしたことのない私にとって、出されたテーマについて自分なりに考えることももちろん、自分の意見をみんなに伝えそれを理解してもらうことの難しさを改めて実感しました。また、それと同時にグループの人たち全員の意見を聞き、それらをふまえた上でグループとしての意見をまとめることもしなければならなかったため、初めは時間に間に合わなかったりうまくまとめることができなかったりと本当に大変でした。しかし、何度も経験していくうちに考え方のコツも掴めるようになり、発表もうまくできるようになりました。グループの仲間やザグザグ担当者様方から私の意見に対し、「なるほど」という共感や「おー!」などびっくりされる反応をされたときは嬉しかったです。時間内に上手にグループの意見をまとめれたときも達成感を感じることができました。答えが1つじゃない問いに対して自分たちなりの答えを見つけることは難しいことです。ですが、納得いく答え、「私たちの答え」を見つけたときの喜びはそれを超えるものがありました。

講義で「接客とは」というテーマがありました。接客メインのアルバイトをしている私にとって非常に興味深いテーマでした。ザグザグのインターンシップ担当者である西原さんは接客とは、「お客様のなりたいを実現することである」、引地さんは接客とは、「お客様の不安を解消することである」と教えてくださいました。この答えに私はとても納得させられました。これまで私は「接客」の定義をきちんと考えたことがなく、アルバイトでもお客様の前で「笑顔でいたらいいや」、「明るく接していればいいんだ」という気持ちしかありませんでした。このことを教えてもらって私はお客様の立場になれているようでなれていなかったことを知りました。インターンシップ終了後からはアルバイトでこのことを頭に入れて接客するようにしています。最近は以前よりももっとお客様のことを考えられるようになったと感じますし、お客様に優しく丁寧に接することができているなと実感します。そして接客をすることが前よりももっと好きになっています。今は人と接することを余計に楽しく思っています。

店舗視察では売り手からの目線でお店や商品を見ることができました。小売業の商品の置いている場所や陳列にはさまざまな工夫がされており、今まで私は買い手側であったため新しい発見がたくさんありました。新しい商品や注目商品が目のいく場所に置かれていること、ストック商品は下の段に多いこと、その店のメイン商品は店内でも一番奥にあること、売り手ではないと考えないことを考えるのはとても楽しかったです。中でも買い手にとってのお目当て商品からついでに違うものを買わせるような「導く買わせ方」というものはとても印象的でした。例えば、消費者が買おうとした衣服の洗剤の近くに洗濯漕用の洗剤を置き、手に取らせて目的の商品以外のものも一緒に買わすといったものです。この「導く買わせ方」はちょっとした売り手側の罠であり、小売業が必ず行っている売り方でした。仕掛けた本人は買い手と接していないにも関わらず商品が売れていくというこの売り方に買い手である私も今までかなりの確率で引っかかっていたように思います。また、自分たちで商品を陳列する体験もしました。これが意外と難しく、最初はグループの協調性がなくバラバラでしたが、最終日には型にはまらない「私たちらしさ」な作品を作り上げることができました。

5日間、小売業という業界の仕事を勉強し、インターンシップに参加しなければ絶対に学ぶことができなかったであろう知識をたくさん身につけることができました。また新しく視野が広がったという意味でも参加して本当によかったです。私にとって今回の鍛え上げインターンシップは就職活動で人と差をつけるために参加しました。そして、日常では絶対経験しないことをたくさん経験させてもらい、間違いなく人と差をつけることができたこと私は思っています。 今回参加して学んだことは例え違う分野の仕事や日常生活においても使うことができます。この鍛え上げインターンシップの経験を生かして人と接したり、仕事をしたく思います。今回、協力してくださった株式会社ザグザグ様や、そして5日間共に勉強してきた仲間に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。