【2016年参加】 香川大学 工学部 K.Mさん

私は株式会社ユーミックで10日間インターンシップの実習をしました。実習は各部署で行われている仕事を日替わりで見学、体験させていただく形でした。
研削・研磨,めっきの工場では、作業の説明を受けながら見学したことが主でした。普段見ることのできない大型の設備のしくみを多数見せていただいて感激でした。質問をたくさん受け付けていただいて、とても丁寧に詳しく答えてくださったのでわかりやすかったです。また、実際にめっき前の製品を研磨することや、処理の終わった製品を梱包することを体験させてもらいました。

事務所では、製品の図面資料等の整理、ミーティングへの参加などを行い、役員の方から経営する上で大切にすべきことをご指導いただきました。経済について授業では修学していないので、初めて聞く言葉が多く勉強になりました。初日から職場の雰囲気の良さを強く感じていたのですが、お話の中で、報告、連絡、相談を行いやすく、またアイディアを共有しやすくするための環境をつくることに力を入れていることを知り、何の職に就いたとしても大事にしなくてはならない努力であると感じました。

品質管理・環境整備課では、めっき槽内にある液の分析を少しだけ体験させていただき、実際にネジとナットにニッケル金めっきを付着させるための計算と実習を行いました。
様々な部署で行われている仕事を見学したことで、多様な面からものを見ることができたと思います。そして、どんな思いを持って仕事に向き合っているのかをたくさんの人が話してくれて、それぞれの仕事にかっこよさとやりがいがあることを実感することができました。私は、将来について狭い範囲でしか物事を見ることができていなかったので、とても視野が広がったと思います。

ユーミックで働いている方たちは、自分のしている仕事が誰の何に繋がっているのかを意識して働いている方が多かったので、自分のする仕事だけでなく、繋がっている他の作業のことについて知ることの大切さも感じました。そのため、自分が調べていなかった範囲の企業や職種も調べて目を通すようになり、それについてよく考えるようになりました。
また一方で、自分が研究したいと思っている、金属のことについて、実際に使われている現場を見ることができ、もっと自分が向かいたい分野の勉強に励もうという気持ちが高まりました。めっきの原材料となる金属とめっきを施される金属の相性によって起こる問題やその対処策、実際に工場で運営するにあたって改良を重ねた箇所等、まだ自分の知識不足、経験不足から思いつかないことが多々あったからです。そして何より、説明を聞き、作業を見学して、やっぱり自分はこの分野が好きで学ぶことが楽しいと再確認できました。
ここで学んだ経験、考え方は、日常にも通じて活かせることがあって、社会に出てからも助けになると思っています。このインターンシップに参加できたことは私にとって貴重な体験となりました。