【2015年参加】 香川大学 経済学部 T.Dさん

私は、四国新聞社で5日間にわたりインターンシップをさせていただいた。私が四国新聞社へのインターンを志望した理由は、かねてより文章を書く仕事がしたいと考えていたことと、新聞記者の方と普段直接的にお会いする機会がなかったため、記者という仕事はどういったものなのか実情を知りたいという単純な興味から、四国新聞社のインターンに応募した。
四国新聞社でのインターンは、とても実践的なもので、記者の方の取材に同行させていただいたり、取材でメモを取りそれを基に記者の方が使っているパソコンを使って、記事を書いたりした。
1日目は、ガイダンスのような形式でインターンシップ中の心構えや、記者端末の使い方について簡単に説明を受けた後、経済部の記者クラブへ行き、2本の取材に同行した。ガイダンスで、教えていただいたことで印象に残っていることは、「わからないことはすぐ聞く」ということである。これについては、以前からわからないことをすぐ聞くという姿勢が身についていないと思うことが多くあったので、研修中は意識して行動しようと心掛けた。
2日目は、地域経済面の取材に同行させていただき、記者の方のカメラを借り、写真を撮らせていただいた。新聞で使うような写真は、私たちが普段撮るような写真とは違い、どうしたら読者に伝わるかということに注意して撮られているということが分かった。
3日目は、災害時などの非常時に新聞社がどういう働きをするのか、どういった心構えで報道という仕事にあたっているのかということについて講義を受けた後、整理部で実際の仕事を体験させていただいた。災害時のお話では東日本大震災の時に、現地に行った記者の方や現地に住んでおられた記者の方のエピソードを聞いた。記者の方の伝えることに対する強い思いに深い感銘を受けた。整理部では、記事のレイアウトや見だしを考えた。整理部の仕事も、取材に出る記者の仕事とは、また違った楽しみがあると感じた。
4日目は、百貨店に行き季節の商品の取材に行き、その後、米粉についての会議の取材に同行した。帰社後、米粉についての会議について記事を書いた。米粉についての記事は、自信をもって書いたが、添削していただくと、ほとんどが修正すべき個所であった。このことから、記者の方の伝わりやすい表現に対する熱いこだわりや、記者の方が限られた字数の中にどれだけ情報を入れることが出来るかなどの工夫されていることを学ぶことが出来た。
5日目は、香川県にある企業に行き、その会社の会長の方の取材に同行した。この取材は、今までの取材とは違い、事前にレジュメのような資料があるわけではなく、話を聞き、質問をしながらメモをとるという方式での取材であった。私も、質問させていただいたが、質問を考えることの難しさを思い知ることになった。記者の方は、すらすらと質問されていたが、自分で質問を考えると話の流れや記事にするのに必要な情報とは何かがわからないと的を射た質問はできないと感じた。
今回の、インターンシップでは、社会人の方は自分の仕事に対して強いこだわりを持って仕事にあたられているということであった。同時に、仕事にこだわって働いておられる姿はかっこよく、私も自分の仕事にこだわって働く大人になりたいと思うことが出来た。インターンシップをする前は、働くことに対して後ろ向きであったが、今回のインターンシップを終えて仕事に対して前向きに考えられるようになったということが、今回のインターンシップでの一番大きな成果であったと思う。