【2015年参加】 香川大学 経済学部 K.Rさん
あっという間の5日間だった。香川証券という一企業のすべてを知るにはあまりにも短く、大学生活を送る私に、新しい価値観をもたらすには十分すぎる5日間だった。
インターンシップ初日に各々目標を立てた。私の目標は、①社会人になる、だ。これは社会人としての礼儀やマナーなどを、香川証券の社員さんを一番近くで観察し、身に着けようとするためだ。私が将来どんな場所で働くことになっても、礼儀やマナーなどはどこでも必要なスキルだ。実際に香川証券の社員さんと触れ合うことで、いかに私が「学生」であるかを思い知らされた。
②新聞を深く読み込めるようになる。私は今まで新聞を週一程度でしか見たことがなかった。しかも、新聞の記事を見てもその事実をただただ飲み込むだけしかできていなかった。しかし、5日間毎日香川証券さんの人たちと新聞の読み合せをすることにより、新聞を深く読み込めるようになった。たとえば、A社がB社を買収したという記事ならば、必ず両社の株価は変動するのだ。どのように変動するのかも教えていただき、本当に金融界は奥が深いなと感じた。また新聞を読む大切さも気付かされた。
インターンシップ内の研修内容の一つに、グループワークで銘柄を1つ選択し、調べ、プレゼンテーションする機会があった。証券マンの仕事の1つに、お客様におすすめの株を推奨し、売り買いのアドバイスをするという仕事がある。いかに自分で推奨しようと思っても、お客様に良さが伝わらなければ、買ってはもらえない。プレゼンテーションする難しさが身に染みた。
香川証券社員の色々な人に会って、どの人も口を揃えて教えてくれることが、「お客様の命の次に大切なお金を預かっている」。この心構えが大切なのだという。実際に社員さんを見ていても、私たちがグループワークをしている合い間に、お客様が保有している株の株価に変動があれば、すぐに調べ、お客様に電話をかけることもあった。証券マンの心意気を見た。
また投資の大切さも教えてもらった。増える高齢者と減る生産人口。年金制度が成り立たなくなり、多くの人々が資産運用について本気で考えなくてはいけない時代がやってくるかもしれないとも感じた。
インターンシップ前までは、証券会社と言われても定義くらいしかわからなかった。しかし、5日間を経て証券会社は意外にも私たちの生活に身近で、親しみのあるものだと感じた。私自身投資をやってみたいという気持ちになれたし、将来香川証券会社で働きたい気持ちになった。このような気持ちになったのも、本当に証券業務が私に向いていたからなのか、その答えを模索しながら、自分の1年後を楽しみにしたいと思う。