【2016年参加】 香川大学 法学部 M.Aさん

私は9月5日から9日の5日間、香川県警察本部でのインターンシップに参加させていただいた。
私が今回、このインターンシップに参加した理由は、小学生のころから警察官という仕事に興味があり、実際に警察官の方々が日々、どのような活動をしているのかテレビや広報誌で知るだけではなく、自らの眼で確かめたいと考えたからである。
今回のインターンシップでは、警察関係の施設見学、業務内容の体験、業務後の発表という三種類の就業体験をさせていただいた。業務内容の体験では、自分が今まで調べてきた犯罪事件捜査などの刑事部の仕事ではなく、生活安全企画課や少年課などの生活安全部の仕事について知ることができた。そのことは、私の考える警察官という仕事のイメージに強い影響を与え、新たな価値観を得るきっかけとなった。

特に印象に残っているのが、生活安全企画課の方々と共に経験した自転車施錠率調査だ。私の投げかける疑問、質問に対して、分かりやすく真摯に、それでいて気さくに答えていただいたことで、とてものびのびと積極的に動くことができた。窃盗犯人にとって、盗み易い自転車と盗みたい自転車があるのではないか、という私の考察について、「ではリスクを冒してでも盗みたいと思われるような自転車は、この施錠方法で十分か」という新たな課題を示され、実際に警察官の方々が考えていく犯罪抑止の一端を知ることができた。また、調査後に教えていただいた「犯罪に対する二つの車輪」の話は大変興味深かった。起きた犯罪に対する捜査だけではなく、犯罪が起きないための対策も前者と同じかそれ以上に重要な存在であることは、頭ではわかっていても今まであまり実感はできなかった。しかし、現場で働く方々から「事件の絶対数を減らすことで一つの事件にさける人員が増え、事件解決に繋がる」ことを説明され、犯罪抑止の重要性について改めて実感することができた。

今回の5日間にわたる就業体験では、私にとって本当に貴重な、ここでしかできない多くの経験を得ることができた。それは、今まで知らなかった警察官という仕事の新しい一面についてだけではなく、知ってはいても深くは知らなかった、理解しきれていなかった仕事について以前よりも理解することができた点が大きい。やはり、自分の目で確かめなければ実感できないことがあると改めて思い知った。そして、そのことを理解したからこそ、今まで以上に警察官として働きたいと強く感じ、警察官になるためにより一層自分を鍛えていきたいと強く決心した。
最後に、このインターンシップのためにお忙しい中、時間を割いてご指導してくださった香川県警察の方々、インターンシップ関係者の方々に深く御礼申し上げたい。