【2017年参加】 香川大学 経済学部 H.Yさん
(文系インターンシップ)
四国旅客鉄道株式会社にインターンシップに行きたいと考えた動機は3つあります。1つ目は、将来、地域貢献のできる仕事に就きたいという思いから、鉄道事業を中心に四国地域の発展に貢献している四国旅客鉄道株式会社に興味を持ったからです。人と関わることが好きな私にとって、人々との関わりの中から地域が抱える課題や問題を解決する仕事はどういったものなのか模索していました。今回のインターンシップでは、実際に観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗車し、観光という分野を通じて地域の魅力を発掘、発信している現場を体験できたことから、地域貢献の新たな視点を発見することができました。印象に残っているのが、列車の車窓から沿線の皆さんが列車が見えなくなるまで手を振ってくださる光景を目の当たりにしたことです。そこに住む人たちと一体となって、観光列車の魅力を高めている。それが地域の魅力、鉄道の魅力を高めることにつながっているのだと感じました。観光列車を通じて地域に貢献する現場を体験できたことは地域貢献のあり方を知る、貴重な経験となりました。
2つ目は、鉄道事業の普段見ることができないところを見てみたいと思ったからです。旅が好きな私にとって、移動手段として鉄道の存在は欠かせません。私がよく利用する鉄道はどのようにして支えられているのかという点については以前から疑問、関心がありました。10日間、商品企画課でのお仕事を体験できたことは、以前からの疑問を晴らしてくれるきっかけとなりました。どうして鉄道会社が旅行業に取り組んでいるのか。それは鉄道という資源を生かし、会社として鉄道事業の可能性を広げていくためだと私の中では解釈しました。普段、駅や車内広告で何気なしに見ていた旅行のチラシやパンフレットが、鉄道事業を支えることに欠かせないものだと気づき、今後はどういう意図で作られた旅行商品であるのかなど考えながら、チラシ、パンフレットを見るようにしようと思います。
3つ目は、大学生活を通じて学んできたことや経験したことを、どのように仕事に生かすことができるのかを体験してみたいと思ったからです。大学で地域活性化を目的に活動するプロジェクトに所属している間柄、地域の社会人の方々とよくお話しさせていただく機会があります。その中で例えば「今やっていることがすぐに役立つというわけではないかもしれないけれど、いつか結びつく時が必ずある」というお話を聞かせていただいたことがあります。今回のインターンシップでは、パソコンを使ってのスライドの作成やプレゼンでの話し方など、普段やっていることが、そのまま仕事に結びついているということを再確認しました。もちろん至らぬ点が多く、自分自身の課題を見つけることができた機会でもありました。
以上3つの動機を持って参加した今回のインターンシップの経験は、さらに地域に貢献したいという気持ちを高めてくださるものであり、地域貢献がしたいという就職活動での軸を明確に定めることができた機会でした。インターンシップを通じて学んだ経験や課題を、今後の自分に生かしていきたいと思います。
最後に、お忙しい中、私たち学生のためにインターンシップを開催していただき、親身になってご指導してくださった四国旅客鉄道株式会社の皆様、また関係者の方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。