【2015年参加】 香川大学 経済学部 N.Mさん
(文系インターンシップ)
私は、8月24日から8月28日までの5日間、四国旅客鉄道株式会社のインターンシップに参加させていただいた。私が四国旅客鉄道株式会社を選んだ理由は帰省や旅行をする際にしばしば鉄道を利用し身近に感じており、切符を購入し電車に乗る際に目にする駅員さんや車掌さんが私たちの見ることのできないところでどのような仕事をしているのか気になっていたからである。また私は高校時代に文化祭のクラス代表になりTシャツを作ることや模擬店を出店するにあたってクラスをまとめる役割を担い企画する楽しさ味わい、商品企画というものに興味を持っていたからである。
研修内容は、主に「あじな散歩道」、「マドンナ倶楽部」、「学生限定四国フリーきっぷ」の三つの商品について現状、業務内容、実績、変遷などについて説明を受け、実務として資料作成、旅行商品の体験や駅の視察、会議出席、成果発表などであった。
インターンシップに行く前は緊張と不安でいっぱいだったが、社内の方々に温かく迎え入れられ親身に指導してくださったのでありのままの自分を出して研修に臨むことができたのではないかと思う。
インターンシップを通して多くの発見があった。まず営業部商品企画課の中でも幅広い業務が行われているということだ。旅行先の宿泊施設や観光施設との取引から、お客様に満足していただくための価格設定、利用者を増やすための宣伝方法までやるべき仕事が多いことに驚いたと同時に、様々な業務が経験できるという楽しみを感じた。また、これまで私は企業が利益を上げ業績を残すために常に気を張ってピリピリした空気が漂っているものだというイメージを持っていた。しかし実際社内で過ごす中で、厳粛な雰囲気ではなく年代を超えて一人ひとりが対等で自由に意見を言い合える強い絆で結ばれたチームワークというものを感じ、私もいつかこのようなチームに混ざりたいと思った。しかしこのチームワークはただの仲間意識ではなく、全員が多くの苦労を経験しお客様の満足を第一に考える姿勢と、自分に与えられた仕事に対する誇りと責任感と愛情を持っているからこそ築きあげられるものなのだと学んだ。そして一つ一つの商品には多くの人が関わっているということだ。二日目にマドンナ倶楽部の資料作成を行い地道な事務作業がこんなにも多いものかと思った。しかしそれ以上に現地の施設の方とのやりとりや、代表者を中心としたチーム内での話し合いが何度も重ねられ人とのコミュニケーション・繋がりによって商品がどんどん重みのあるものに進化していくのだろうなと感じた。このことから責任感の大きさという面で学生と社会人のギャップを感じ自分の未熟さ・甘さに気づかされた。
慣れない環境で経験した五日間は忙しくて働くことの大変さを思い知ったが、貴重な経験ばかりで本当に濃厚で毎日が充実しており多くのことを吸収することができた。それと同時に現在の自分の問題点を発見することができた。この研修で学んだことを決して無駄にすることなく残りの学生生活をより有意義に過ごしていきたいと思う。
最後に、お忙しい中にも関わらずインターンシップを受け入れてくださった四国旅客鉄道株式会社の皆様に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。