【2017年参加】 香川大学 農学部 M.Sさん
今回のインターンシップは泊まりこみで行い、食事は自炊、そして朝も基本五時起きで朝の搾乳があれば四時起きと、インターンシップ前に聞いたときはとてもハードだなと思いました。インターンシップ中も作業のほとんどが体を使っての作業だったためその日の夜はとても疲れました。しかし牛と一日中接していたため、牛がどのような動物なのか、牛をどのように扱えば良いか、例えば牛の後ろ足やお尻のあたりを叩くと前に進み、前足や頭付近を後ろに後退することや、牛は臆病な動物なのであまり乱暴にしないようにすることを知ることができました。自分はこれから牛の研究をしたいと考えていて、牛に触れる機会がありこれらの経験を活かすことができればいいなと思いました。
今回の実習では五日間のうち、最初の四日間は子牛の世話を、最終日は搾乳と馬の世話を行いました。子牛の世話については、一頭一頭ハッチに分けられていてミルクやりやエサやり、ハッチの掃除などを一頭ずつ行わなくてはなりません。しかし子牛は60頭ほどいたためとても大変でした。また生後三日以内の子牛には哺乳瓶を使ってミルクを飲ませないといけないのですが、飲んでくれる子牛と飲んでくれない子牛がいたため飲んでくれない子牛には苦労しましたが、やっていくうちにミルクを飲み続けられる子牛と一呼吸ほしい子牛がいることに気づくことができました。子牛ごとの個性を考えながら世話することが大事であると学ぶことができよかったです。搾乳については、搾乳の手順が予想以上に多く驚き、また実際にできるか不安でしたが数をこなしていくうちにスムーズにできるようになりとても楽しかったです。牛によって乳房の位置が違っていたり乳頭を触られるのを嫌がる牛もいて、そのような牛の搾乳は難しく時間がかかってしまい従業員の方に迷惑をかけてしまったため申し訳なく感じました。
年に一回行われる広野牧場の決算検討会にたまたま出席することができ、広野牧場の経済状況や今後の展望、そして牧場の経営にはどれだけお金がかかるのか知ることができました。パーラーや搾乳ロボなどの設備や新しく牛を導入する際には膨大なお金が必要であり、新しく牧場を始めるのはとても難しいと感じました。
今回のインターンシップで、自分でやることを探して実行することが課題として見つけることができました。従業員からの指示をもらわないと動けず、指示待ち人間になっていしまっていました。これから始まる課題研究や社会人になって働くときに自分から行動しないと何も始まらないため、これからの大学生活で改善できるようにしていきたいです。
今回のインターンシップは満足しましたが、正直なところ搾乳をもっとしたかったです。子牛の世話もすると聞いていましたが五日間のうち一日しか搾乳をできなかったのは少し残念でした。