【2017年参加】 香川大学 農学部 K.Tさん
私が有限会社広野牧場さんでインターンシップ生として働かせていただいた際の感想文です。
まず業務自体についてですが、私が行った業務内容を概説すると、仔牛の世話、仔牛のセリ見学、搾乳です。仔牛の世話は、ミルクをあげた後、掃除や給餌を行うことが基本でした。ミルクは仔牛によって飲ませなければならない種類が異なる場合があるので、どの仔牛がどのミルクを飲むかということの把握に注意が必要でした。また、もちろん哺乳瓶でミルクを飲ませなければならない仔牛もいるため、飲ませましたが、やはり個体差はあるため、ミルクを飲んだ量を把握して、その健康に気を付けなければなりませんでした。生き物を相手にしているということを再確認できたと思います。朝の搾乳に参加させてもらいました。搾乳は数多くの成牛で実施するため、手際よく行わなければ、時間がかかりすぎてしまいます。簡単に言ってしまえば、牛の乳房を洗浄、消毒して、搾乳する機械を取り付ける作業なのですが、洗浄、消毒がきっちり行えていないと牛が病気になってしまいます。私は、作業を怠ったら、どうなるのかということを意識しながら作業するよう心掛けました。仔牛の世話、および搾乳を体験してみて感じたことは、全体を見て何をしなければならないかということを考えて行動したり、指示を実行したりする能力が必要であるということです。
他に私が注目してみたことが、牧場での水に使用量についてです。水はミルクをつくるのにもいりますし、清掃全般にも使います。水の流れが滞ると、汚くなってしまうため、常に入れ替えが必要となります。生き物相手なのでどうしても水を多く使ってしまいましたし、その必要があるから使っているのですが、節水、水の再利用についても考えながら、作業していました。他に、私が、とても意義のあることだと思ったのは、その日に働いているスタッフが集まり、ミーティングを行うことです。まだ専門知識を習得していない私が聞いていてもほとんど内容は分からなかったのですが、多数で意見を言い合い、より効率を求め、かつ生き物に思いやりを示そうと考える姿勢は、私もそうありたい、と思わせてくれました。
牧場の業務ということで朝早くから作業があるので、泊まり込みで働かせていただきました。夏休み期間中のインターンシップということもあって、私値同じようなインターンシップ生も同じ宿泊施設を借りていたのですが、顔を合わせる機会が多いため、インターンシップ生同士で働く上でのアドバイスができるなど、お互いに、仕事を頑張ろうというようと思えるような環境が整えられていると感じられました。
牧場の仕事を体験することが私の個人的な目的だったので、今回はその目的は大いに達成されたものと考えています。やはり体全体を使う労働のため、インターンシップ後、疲労がたまっていましたが、その何倍も疲れているはずのスタッフの方々は当たり前のようにその仕事を続けています。それが私には大変な驚きです。