【2023年参加】 香川大学 法学部 N.Sさん

今回、四国財務局のインターンシップに参加させていただいたことによって、実際の業務やその雰囲気、また自分自身の課題について知ることができた。この感想文においては、インターンシップを通して学んだこと、そして見つかった課題、今後について考える。
このインターンシップを通して、まず財務局が具体的にどのようなことを行っているのか知ることができた。インターンが始まる前は、調べてもイメージがわきづらかったが、座学や現地実習、職員の方に対する質問等を通して、初めて見えてくるものがあった。例えば、災害査定立会業務ならば、実際に査定を行った場所へと行き、お話を聞くことで、法律の知識などのほかに土木の知識が必要とされていることを知ったり、デスクワークが多そうなイメージのある財務局だが、国有財産の管理においては、直接現地へ行って草刈りなどを行ったりしていることを初めて知った。また、地方創生を目的として、地元企業に取材を行い、発信する業務がある。発信する記事原稿作成まで体験させていただく中で、取材する企業から限りある時間の中でどのような情報を聞き出すか、取材した内容からどのように紹介するか検討することはとても難しく感じた。その一方で、国家公務員ゆえに「国全体」とのつながりが深いイメージのある財務局が、どのように「地方」と関わっているのかよく理解できた。
また、職員の方にお話を伺う中で、ここで働くイメージを持つこともできた。私は、国家公務員といえば、昔の本省の話を思い出し、残業がかなり多くあるなどあまり労働環境が良くないというイメージがあったが、お話を聞く中で、残業をすることは以前と比べ少なく、有給なども取りやすくなっていることを様々な部署の方から聞き、働きやすい環境であることを知った。また、異動が多いとも聞いていたが、自身の希望にも一定の配慮がなされるほか、財務局から本省庁(財務省・金融庁)への出向や、一旦四国財務局で就職してから他の財務局に異動することもできるなど、異動パターンが多く、国家公務員であるからこその利点も見つけられた。
インターンシップにおいては、四国財務局や国家公務員のことについてよく知ることができた一方で、自分自身のことについても見えてきた。例えば、予算執行調査のグループワークにおいては、自分を含めて3人で意見を交換し、提案書を作成したが、出てきた意見をうまくまとめることができず、論点がずれた提案書になってしまった。また、経済調査業務のグループワーク及び報道発表資料の作成においても、似たような表現でも異なる意味を持って使われる言葉を混同、誤用してしまっていた。さらに、普段から注意されることもあるのだが、文章にたくさんの情報を詰め込もうとして一文が長くなってしまっていた。
最後に今後について、今回のインターンシップを通してまず感じたのは、自分が勝手に抱いていたイメージはかなり現実と異なっていたということだ。実際にお話を伺ったり、体験したりすることによって、初めて知ることが多かった。時間的にインターンシップをもっとするのは難しいかもしれないが、説明会などに積極的に参加し、他の官公署などの情報も得ようと思った。また、見つかった課題について、授業の中で出されるレポートなどで意識しながら改善していきたい。