【2017年参加】 香川大学 工学部 I.Wさん

今回、株式会社ユーミックにてインターンシップをさせていただきました。株式会社ユーミックは機能性めっきを行っている会社であり、今回は実際に加工を行う部署、全体の営業を管理する部署、加工を行いつつ新たな加工法の開発を行ったり、廃棄物の処理および品質の管理を行う部署を見学および体験しました。

一日目から四日目までは実際に加工を行う部署を体験しました。実際に研削および研磨を行わせていただき、加えて現場の方々から様々な話を伺うことができました。研削盤や研磨機を実際に目の当たりにでき、一部の業務を体験できたことはよい経験になりました。作業中は防錆のために油を使用することが多かったです。現場の方々は取り扱う品物が傷ついたり錆びたりしないように注意を払っていました。雨の日は特に注意を払うとのことであり、実際に雨が降ると品物がぬれないように注意を払う場面が見られました。加工の方法や機器の取り扱い、そして品物を取り扱う上での心構えなどは非常に勉強になりました。

五日目と六日目は営業の部署を体験しました。受注と製作図面の整理を行い、取引先への品物の運搬にも同行させていただきました。一日目から四日目までの作業内容を別の視点から見ることができ、加工した品物がどのように使用されているかを知ることもできました。実際に品物が工場へ入ってくるまでにどのような準備が行われているか、品物を実際に加工する背後でどのような努力が行われているかを一部でも知ることができ、さらに取引先の企業の方からもお話を伺うことができたことで製造の現場の見方が変わりました。

七日目と八日目はめっき作業の見学と完成した品物の箱詰め作業と荷造り、そして滴定による溶液の分析を行いました。様々な工程を丁寧に説明してくださり、非常にありがたかったです。特にこの期間中は大学の実験や講義で習ったこととの接点が多く、大学で行っていることとの関連性を感じることが多かったです。また、会議の様子も見せていただき、この時の会議の内容や会議室の決まりなどは勉強になる内容が多かったです。

九日目と十日目は廃棄物の処理を行う部署を体験しました。廃棄物を集めて適切な処理を加える、保管していた物資を運搬する、吸光光度計を用いて分析を行うなどをしましたが、中でも興味深かったのがこの部署でも一部の品物のめっき作業を行っていたことです。めっきにも様々な種類があることや、幅広い分野の知識が現場では役立っていることがわかり、広く知見を持っていることの意味や興味を持つことの大切さを感じました。

十日間で様々な部署で多くの体験することができ、様々なことを感じることができました。私はまだ自分の進路について明確に決めることができておらず、進路決定や今後の参考のためにと思いインターンシップに参加しましたが、参加してよかったと思っています。この十日間の経験は今後に役立つことが多く、自分自身の課題を発見するきっかけにもなりました。長いようで短い期間でしたが、得るものは多かったと思います。