【2022年参加】 香川大学 法学部 A.Fさん

私が、今回のインターンシップに参加した理由としては、現在の就職活動における志望業界が出版やメディア業界であることから、実際の業務内容について詳しく知りたいと思ったからである。私は、香川大学地域活性化プロジェクトに所属しており、その活動を行っていく中で、実際に四国新聞社の記者の方から取材を受ける機会があった。そこで、素早くメモを取り取材をしていた記者の方の姿を見て、率直に自分もこの仕事をしてみたいと興味ができていたことがきっかけである。そういった意味で、今回のインターンシップは、私にとってとても貴重な経験となった。

全体として5日間の勤務となったが、基本的に行った業務の内容としては、実際に先輩の記者の方が行う取材の方に同行させていただき、記事の執筆まで行うといった記者職の一連の流れを体験させていただくというものであった。そこから学んだのは、取材というのはただ話を聞くだけではないということである。記者の方から教えていただいたことは、取材を行う前に事前準備として、相手方のことをある程度詳しく調べておくこと。そして、取材をする際の質問内容をきちんと考えておくことである。
例えば、交通事故の聞き取りをする場合には、道路の見通しは良かったのか、運転手はアルコールが入った状態であったのかなど、あらかじめ聞くべき内容を絞った上で取材を行うということだ。そのようにきちんと下準備を行ってるからこそ、良い記事を書くことができているのだと思う。私に対して行っていただいた取材に関しても、きちんと記者も方が聞いておくべき内容をきちんと絞った上で行われていたのだと知ることができた。

また、記事を執筆する上で重要なポイントについても学ぶことができた。それは、記事のリード文、そして最初の段落を読むだけで、どのような内容が書かれているのかを読む相手に対してきちんと伝えることができる記事を書く必要があるということである。新聞を読む人は、全ての記事を読んでいる時間のない人も多い。そんな人が、見出しやリード文を読むだけですぐにどのようなニュースであるのかを理解すること。それが、手軽に読むことができるメディアである新聞が担っている大きな役割であるということである。私も実際に、そのことを意識して記事を書いてみたのだが、あまり必要でない情報を多く入れすぎてしまったりと、簡単に良い記事を書くことができなかった。私は、昔から文章を書くことが好きで、正直なところ、このインターンシップが始まる前には、自分でもある程度は記事が書けるのではないかと考えていた。だが、自分の書いた記事と実際の記者の方が書いた記事を読み比べてみると、その差は歴然であった。記事の執筆体験を通して、普段、何気なく読んでいるあの記事も、記者の方が精査して、本当に伝えたいことのみが書かれた結晶であるのだと知ることができた。

今振り返ると、5日間はあっという間であったと思う。この貴重な経験を無駄にすることなく、自分の成長の糧にして、今後の人生に生かしていけるように努力していきたい。