【2022年参加】 香川大学 創造工学部 S.Kさん
今回のインターンシップでは、10日間という限られた期間の中で様々なことを体験させていただき、まるで2~3ヶ月は居たのではないかと思うほど、非常に多くの学びや経験を得ることができました。
ソフトウェア開発関連では、ユーザインタフェースのデザイン、コーディング、テストというソフトウェア開発の一連の流れを体験させていただき、なおかつ実際の製品でそれらを行わせていただきました。大学の授業などで扱うプログラムよりも大規模で複雑なものに触れられ、非常にやりがいがありました。
また、ソフトウェア開発に関わること以外でも、社会に出る上での考え方・心構えに関するお話をいただき、今後社会に出ていく上で重要となる考え方を知ることができました。
今回のインターンシップを通して、自分がとても印象に残ったことは2つあります。
1つ目は、業務には責任が伴う、ということです。業務で作成したプログラムは、自分以外の誰かが使うことになります。つまり、プログラムに不具合があった場合、それを使うお客様が困ることになってしまいます。
物の検査を行う装置のソフトウェアを例に考えると、プログラムにバグがあれば、最悪の場合不良品が世に出てしまうことになります。不良品が世に出てしまえば、たとえそれが装置のソフトウェアのせいであっても、その製品を製造するお客様の名誉に関わってきてしまいます。
私は今回のインターンシップでのソフトウェアのテスト作業の体験で、お客様が使うソフトウェアを作る、ということの責任の重さに気づきました。今後ソフトウェア業界を目指す上で、このことを肝に銘じたいと思います。
2つ目は、全ての人が使いやすいソフトウェアを一人で作るのは難しい、ということです。これは、ソフトウェアのユーザインタフェースの改良検討を行うグループワークを体験させて頂いたときに感じたことです。
グループワークのはじめに、改善を検討する対象の画面を提示されたとき、自分はこれ以上改善する必要がないと思うほど、十分に使いやすいと感じました。しかし、グループワークを一緒に行った他の学生から、一目見たときに操作が難しそうな印象を抱いた、という意見が出ました。
このように、複数人で意見を交換し、議論しあうと、その分だけ多様な価値観をソフトウェアに反映することができます。当然のことかと思うかも知れませんが、ソフトウェアの作成に携わった人より更に沢山の人が、そのソフトウェアを使うことになるため、なるべく多くの価値観を反映することは非常に重要になってきます。私自身も、今後は自分一人の価値観だけではなく、より多くの人の価値観を捉えられるように意識していきたいと思います。
これを見てくれているインターンシップの参加を検討している学生に伝えたい事は、積極的にインターンシップに参加して欲しい、ということです。自分はインターンシップに参加する前、本当にインターンシップをやり遂げられるのだろうか、実際にソフトウェアの開発を行うという知識や経験が乏しい中で、行う課題を目標までやり遂げられるのだろうか、と非常に心配でした。ですが、いざ足を踏み入れてみると、社員の皆様が温かく迎えてくださり、また手厚くサポートしてくださり、課題などをやり遂げることができました。再度になりますが、インターンシップへの参加を迷っている学生の方には、ためらわずに足を踏み入れて、多くの経験などを得てほしい、ということを伝えたいです。
最後になりますが、お忙しい中私のインターンシップを準備してくださり、指導してくださった株式会社コヤマ・システムの皆様、そしてインターンシップを無事に行えるようサポートしてくださった、インターンシップコーディネーターの松本様に、心から感謝申し上げます。