【2023年参加】 香川大学 法学部 Y.Rさん
今回、私は厚生労働省四国厚生支局でのインターンシップに参加させていただいた。
インターンシップは9月4日から9月8日の5日間にかけて行われ、年金管理課、地域包括ケア推進課、麻薬取締部、健康福祉課、医療課、指導監査課での業務を体験させていただいた。
今回のインターンシップでは、補助金の書類審査や四国管内の市町村から提出された事務費交付金決算書の審査、医療機関の施設基準届出書の審査など多くの課で書類審査の業務を体験させていただいた。書類の形式や記入方法、数値の誤りを発見するためには、複数の資料を照らし合わせて確認する必要があり、それに併せて、専門用語や細かな規定もあったことから、私にとっては難しいと感じる部分も多くあった。しかし、それと同時に、年金、医療、福祉などの国民生活に直結する業務を行う責任の大きさやこれらの業務をミスなく行ってくださっているからこそ、私たちのくらしが守られているのだということを感じることができた。
また、今回のインターンシップでは、書類審査業務等のデスクワークだけではなく、施設の訪問や指紋採証の体験などの業務も体験させていただいた。
認知症と地域の人々が支え合って活動する「育育広場」への訪問では、ゲームや座談会などを通して、活動する皆さんの生の声を聴くことができた。
認知症になると、施設に入ったり家庭内での介護などによって、外に出る機会が少なくなり、閉鎖的になってしまうというイメージがあった。しかし、「育育広場」では、認知症の方やその家族だけではなく、地域の方々や市の職員の方などいろいろな方々が集まって交流しており、非常に開放的な空間であると感じた。家庭内だけではなく、地域にも居場所を作ることができるのは、認知症の方にとってはもちろん、認知症の方を支える家族にとっても大切なことであると思われる。そのため、「育育広場」は認知症の方やその家族を孤独にさせない場所であると感じた。
さらに、今回のインターンシップに参加した中で印象的だったのは、私が想像していた以上に各課の職員の方々が優しく接してくださったことである。どの課に行っても明るく和やかな雰囲気で、質問に対して丁寧に回答してくださったり、休憩時間にも優しく話しかけていただいたりしたため、緊張しすぎず業務体験に臨むことができた。職員の方々には、業務に関することだけではなく、仕事のやりがいや公務員試験勉強についてのことなどいろいろなことを質問させていただき、四国厚生支局で働くことに改めて大きな魅力を感じることができた。5日間という短い期間であったが、一つ一つの体験が非常に充実したものであり、多くのことを得ることができた。自身の成長につながる経験であったと実感している。
最後に、四国厚生支局の皆様には、5日間大変お世話になりました。お忙しい中、貴重な機会を与えてくださったこと、心より感謝申し上げます。