【2021年参加】 香川大学 法学部 I.Kさん
今回の香川県警察インターンシップで学べたことは数多くありました。実施される前までは、体験や現場を見ることはオンライン実施という事もあり困難であろうと考えていました。しかし、インターンシップでは実際に交通管制センターや通信指令室、移動交番などを画面越しではありましたが現場を見ることが出来、さらにサイバー犯罪捜査体験では、実際に自分のパソコンを操作しながら画像検索や与えられた情報から対象の位置などを特定するなどの体験を行うことが出来ました。現場を見られたことでより具体的にどのような場所なのか、職務はどのようになされているのかという事を知ることが出来ました。
サイバー犯罪捜査体験では、自分自身、機械を使う事があまり得意ではないにも関わらず、画像検索や情報から対象の特定などを出来たことから、容易に誰でもこのような操作が行えるのではないかと思ったのと同時に、ネット犯罪を始めとして犯罪に巻き込まれる危険は思っているよりも身近に迫っているという事を身をもって感じることが出来ました。
また、インターンシップでは数々のプログラムが組まれており、警察の働き方や被害者支援、非行防止教室など自分が知らない社会の現状や警察の仕組みや取り組みについて学ぶことが出来ました。被害者支援に関する講義では、今まで被害者や被害者遺族、加害者や加害者の家族に対して事件がもたらす影響というものについては、大学の講義や自分が所属するプロジェクトから考える事はありましたが、今回の講義のような「事件を取り巻く第三者の行動」という、今までの視点よりもさらに広い視野で考えた事はありませんでした。第三者による、事件に関連した噂や根拠のない情報をネット上などで流されることから、被害者や被害者遺族など事件関係者を事件の傷だけでなく、さらに深く傷つける事があるという事について学ぶことが出来ました。非行防止について講義の後に行った課題発表では、限られた時間の中で対象とする高校生に対して、非行防止について伝えたい事を明確に、かつ簡潔に伝えられるように準備することがとても大変でした。グループ内ではとても活発な討論をすることが出来、情報収集に関しても1人1人が主体となり取り組むことが出来ました。しかし、各自言いたいことや組み込みたい内容などが違っていたため、どうしたらいいのか分からなくなることもありました。そういった中でも、「まずこの発表で伝えるべきことは何なのか」「根幹にあるものは何なのかという事について確認しよう」といい合うことが出来、討論をしていてとても楽しく、充実した時間にすることが出来ました。発表の間際まで相談をして、悩んで作り上げて発表を終えることが出来た時には、とても達成感を感じることが出来ました。課題発表を終えた後の自分は、それまでの自分より少し成長できたように感じられました。
さらに、このインターンシップ実施に当たって関わってくださった職員の方々から頂いたお言葉や励ましのお言葉、どのような志をもって職務に当たられているのかというお話は、これから重要な選択をしていかなければならない自分にとって、とても刺激になりました。また、選択に悩んだ時にはまず自分がどのような志をもって働きたいのかという事を考える事が出来れば、その先の目標も見え、さらにどんな仕事に就いてもその気持ちが生きてくるという、これからの生き方についても学ぶことが出来ました。以上のことから本インターンシップは、自分にとってとても貴重な経験となりました。