【2020年参加】 香川大学 経済学部 O.Mさん
1日目には香川県内の交通事故情勢を教えていただいた。香川県は交通マナーが悪いということは知っていたが、死亡事故の多さには驚いた。また、過去5年間で香大生が関係している事故が306件も起きていることを知り、私も気を引き締めて車や自転車を運転しなければならないと感じた。
2日目には交通事故現場の点検を、「交通規制と施設の整備」「取り締まり」「交通安全教育」の3つの観点から実際に行ってみた。私は交通規制と施設の整備を担当したが、事故が起きたからといって、警察が道路を簡単に改善できるわけではなく、県や市町村などの意見を照らし合わさなければならないため、いかに周りと上手く連携が取れるかが重要だということが分かった。
3日目には様々な場所を見学した。中でも、通信指令室はドラマでしか見たことがなかったので新鮮だった。今年だけでも9月9日時点で4万4千件も110番通報されていると知り、こんなにも日々、誰かが警察官を必要としていることが分かった。しかし、通報してきた人の中には無言電話やいたずら電話が多々あると聞いて、本当に必要としている人のためにも、何かいい対策はないか、今後考えてみたいと思う。
4日目には高齢者に向けて交通安全教室体験を行った。高齢者の方に教えるのは初めてで、なかなか上手く説明することができなかったが、たくさんお話ができて楽しくもあった。私は標識クイズの説明を担当したが、運転免許証を持っていても、「この標識の意味初めて知った」とか「これどういう意味だったっけ」と言われる方もいて、認識不足で事故を起こさないためにも、交通安全教室の大切さを再確認した。
5日目には鑑識体験をした。私は警察官の中でも鑑識官を目指しているので、とても楽しみにしていた。体験してみると想像通り地道な作業だったが、実際の事件では1つの事件につき100個程採取される指紋を全て肉眼で行うということで、気が遠くなりそうだと感じた。しかし、証拠を導き出した時の達成感は大きく、ますます鑑識官になりたいという思いが強くなった。
香川県警の皆さんのお話を聞く中で、皆さんが自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを感じながら取り組んでいることが分かり、私も将来そういう働き方をしたいと思った。そして今回のインターンシップでは、体験させていただけることが多かったため、話を聞くだけではわからないことも、身をもって感じることができた。また、学んだこと以上に今後の課題も見つかったため、課題は改善し、得られた知識はこれからの就職活動に活かしていきたい。短い期間ではあったが、内容の濃い充実した5日間となった。
最後にお忙しい中丁寧にご指導してくださった、人事課の皆様をはじめ、関係者の皆様に心から厚く御礼申し上げます。