【2019年参加】 香川大学 法学部 H.Mさん
今回、香川県警察本部において、5日間のインターンシップに参加させていただいた。インターンシップでは、さまざまなプログラムを用意していただき、知識を得られる座学から実際の業務に近い模擬体験まで、幅広い経験をすることができた。私が今回香川県警察のインターンシップに応募したのは、将来警察官になりたいと考えているからである。実際に参加することで、さらに警察官として働きたいという思いが強くなった。
5日間の中で特に印象に残っているのは、人身安全対策の模擬体験である。DVと虐待が疑われる家へ臨場し、事情聴取を行うというものであった。外で待機していた時に、家の中から悲鳴と怒号が聞こえ慌てて家に入ったが、私はなかなか状況を把握できず、何もできないでいた。だが、班のリーダーが役割を分担してくれて、協力して聞き込みをすることができた。この体験をして感じたのは、話を聞く能力、そして協力し合うことの重要性である。チームで協力して解決を目指すことで、より一層責任感も増し、解決への道が近づくのだろうと感じた。また、事情聴取をする際には、何が起こったのか正確に把握するためにも聞く能力が必要であると感じた。被害に遭っている方に寄り添い、言葉をかけながらも、正確な情報を引き出して捜査を進めていくという難しさに直面した体験となった。
また、社会人になって必要になる、プレゼンの講習を受けることができた。大学ではプレゼンのやり方を一から教えてもらえる機会がないため、とても参考になった。プレゼンに与えられた時間は2分間だったが、この時間内に自分の伝えたいことをきちんと伝えることの難しさを実感した。インターンシップではプレゼンだけでなく、ほかにも人前で自分の意見を発表する機会が多くあった。座学から発表後の講評まで、アドバイスを多くいただけたことで、人前で話すことが苦手であったが、緊張しながらも成長することができたのではないかと思う。
警察官がどのような業務を行っているのかを、実際に自分の目で見て肌で感じることで、より深く知ることができ、そこに伴う責任を一層感じることができた。インターンシップ期間中、施設内の見学から実際の業務に近い内容の体験まで、貴重な体験をたくさんさせていただいた。その中で、被害者に寄り添い、犯罪を未然に抑止し、県民の安心・安全を守ろうと日々努めている警察官の方々の姿が魅力的で、より一層警察官へのあこがれが強くなった。また同時に、自分はまだまだ一人の人として、社会に出ていくためのスキルが不足していることを痛感するとともに、自分の弱さを把握しつつ、強いところは伸ばしていきたいと感じた。今回のインターンシップに参加して得られたことは、今後の自分の支えとなるものと言え、とても充実した5日間となった。