【2022年参加】 香川大学 法学部 A.Fさん
今回のインターンシップは、元々5日間で開催される予定であったが、コロナウイルスの感染拡大の影響で3日間に短縮して行われる形となった。だが、期間は短縮となってしまったものの、内容としては非常に濃いものであり、貴重な経験をすることができたと思う。
私が、今回のインターンシップに参加した主な理由としては、私自身が香川大学地域活性化プロジェクトに所属しており、地域活性化事業に対して非常に関心があったことが大きなきっかけである。その中で、観光列車など、地域活性化に対して力を入れている四国旅客鉄道株式会社に興味を持ち、実際に業務体験を行うことで、就職活動における自身の見識を広げることはもちろんのこと、何か今後のプロジェクトの活動のヒントとなるようなことも学びたいという気持ちで今回のインターンシップに参加した。
初日は、本社にて会社の事業説明を受けた後、琴平駅で観光列車の誘客戦略室の方のお話を聞き、観光列車を運行する上での裏側について学習した。実際に観光列車で提供するドリンクやお土産などを管理している施設などを見学しさせていただいたが、その過程では社員の方がお客様に対して行っている丁寧な接客を知ることができた。例えば、温かい食事を提供するために、あらかじめ温めた食器に食事を盛り付けたりであったりだとか、冷たいドリンクは、きちんと冷やしたグラスにドリンクを注いで提供するなどである。そのような一見当たり前に思えることを、お客様の目線に立ってしっかりと行っていることは素晴らしいと思った。
そして、2日目には実際に観光列車に乗車させていただいたのだが、上記した丁寧な接客を実際に行っている様子を見学することができた。座っているお客様と話すときは、自身も目線を合わせるよう心掛けてたり、料理の提供であれば、お客様が食べ終わったタイミングを見計らって次の料理を提供していたりと、周りを客観視して今やるべきことを考えて動いていると実感した。そのような接客が行われているからこそ、JR四国の観光列車事業は世間から評価され、成功を収めているのではないかと思う。私も、見習うべき点が多々あると感じさせられた。
そして3日目には、初日、2日目で学んできた観光列車事業を生かして、交流人口拡大をするための施策をグループワークとして考えるものであった。今思い返してみても、この課題は難しいものであったと思う。現在、存在している観光列車を生かして新たな取り組みを行っていくのか、また、今は存在しない観光列車を自分たちで考えるのか、その問題を考えるだけでも中々答えを出すことができなかった。結果として、何とかやり切ることができたが、他のメンバーの協力なしでは、成し遂げることができなかったと思う。他の2人に感謝したいと同時に、そのように議論を行った上で、様々な施策を実行している企業の凄さ、そこで自分の力を発揮して働くことの難しさを改めて実感した。