【2020年参加】 香川大学 経済学部 K.Nさん

私は8月20日、21日と24日から26日までの計5日間、香川県農業協同組合(以下JA香川県)のインターンシップに参加させていただいた。私が今回のインターンシップへの参加を希望した理由は、地元である香川県に農業や金融事業を通して関わることができる仕事を体験してみたいと思ったからだ。5日間を通して、業務内容を知るとともに、協同組合がどのように地域に貢献しているのかを理解することを目標に、体験をさせていただいた。5日間の中で様々な部門の方とお話聞いたり、業務の体験をしたりした。中でも印象的であった内容を二つ述べる。

一つ目は、先輩職員の方々との座談会だ。若手の職員の方を中心に、仕事のやりがいや職場の雰囲気、福利厚生などについて質問させていただいた。皆さん自分の仕事に熱意とやりがいを持って取り組まれているのがよく伝わってきた。特に、日々の業務に必要な知識を自主的に勉強しているというお話が印象的であった。自身の教養のために学ぶ大学までの学びではなく、組合員の方のために勉強をして、より充実した業務を目指している姿勢がかっこいいなと思った。働くということは、誰かのために自分の時間を割き、真心を込めて業務を行うことなのかなと考えた。

二つ目は、経済関連実習である。まず、坂出物流センター見学させていただいた。ここでは肥料や資材の在庫管理や出荷を行っている。肥料や資材は農業を実際に行うときや出荷するときに必須である。縁の下の力持ちとしてJA香川県や組合員さんを支える場所だと考えた。さらに午後からは、讃さん広場の見学もした。讃さん広場は産直の野菜や花が豊富で、平日での大変賑わっていた。それだけ地域の方々に求められている場であると感じた。野菜の袋詰めも体験させていただき、袋詰めした商品が実際に売り場に並ぶ喜びも感じた。組合員さんと直接対面する仕事は、相手の反応を見ることができてやりがいがありそうだと思った。

5日間のインターンシップを終えて、JA香川県は様々なアプローチで地域社会に貢献していることを学んだ。インターンシップへ参加する前は、JA香川県に対して支店での窓口業務や営農指導のイメージを持っていた。しかし、参加後はイベントの企画から牛に直接触れる仕事まで「農」に関するあらゆる仕事にチャレンジできる組織であることを職員の方々のお話から学び、イメージが大きく変化した。
新型コロナウイルスの感染拡大により不安定な社会情勢の中で、対面のインターンシップを実施してくださったことに感謝したい。働く姿を実際に見て、話を伺うことで、自分が働く姿をよりリアルに想像できるようになった。文章で読んだだけでは分からなかった、職場の雰囲気も感じることができた。今後の就職活動でも、自分がその組織で働くことを意識し、何に貢献できるかを想像しながら企業研究をしたい。