【2020年参加】 香川大学 農学部 S.Aさん

以前は協同組合の仕組みもよく知らないでいたが、今回のインターンシップでJA香川県の内面を広く知ることができた。JA香川県は営農経済部門と信用共済部門に分かれており、一つの決まった業務をずっと行うことも可能だが様々な部署に異動することも可能である。よって、自分が望めば様々な仕事を学ぶことができることが分かった。私は営農経済部門の方々のお話を聞いて興味を持てる部署がいくつかあったので、このような仕組みは望ましいと思った。

座談会では若手の職員の方とたくさん話すことができた。印象的なことは、ほぼ全員の職員の方のお話に「組合員の方や自分の部署・他部署の方との信頼関係を築くことが大切である」ことが共通していたことであった。農家の方を支えるには多くの知識が必要になるので、分からないことは他部署の職員の方に聞いたり、時には組合員の方に教えてもらうことがある。そのようにして組合員の方に誠実に向き合うことを頑張った分だけ評価されるとお話されていた。
農協は古い組織であるが、その性質は常にアップグレードされ、若手職員の意見でも通しやすい環境であることを感じることができた。また、部署の中でも支え合うことが多いことも知った。例えば、経済部の中では生産資材課と店舗総合課があり、それぞれの業務内容は異なるが相互に影響を与えており、協力が必要であることが分かった。どんな仕事にも言えることであるとは思うが、実際に現場の様子や職員の方のお話を聞くことで、仕事にはコミュニケーションが重要であることが実感できた。

今回のインターンシップでは体験実習が多く、暑い中ではあったが有意義な体験ができたと思う。特に、私は畜産に興味を持っているため、牛の鼻紋取りや体側検査、ワクチン接種の見学などが非常に面白く感じた。
実際に仔牛の首を固定しては鼻紋を写し取る作業を行ったが、仔牛の力の強さや職員の方の素早い動作に驚いた。また他にも、育苗センターでハウス製作などを行った際には、無駄のない動きでしっかりとビニールが固定されていき、その技術と手際の良さに感心した。JAとはこのような仕事も行っていることを初めて知り、業務内容が多岐にわたることを改めて認識した。

初めてのインターンシップであったが、JA香川県の様々な面を見ることができたと思う。接して頂いた職員の方はどなたも生き生きとしておられ、仕事に対する姿勢や職場環境が良いことが感じられた。自分自身もこのような職場で働くことを実現するために、自分の考えをしっかり持ち、信頼関係を築くことができるように努力し続けていこうと思う。