【2024年参加】 香川大学 法学部 Y.Eさん
今回の四国財務局でのインターンシップを通じて、多くの学びを得ることができた。特に、業務の多様さやその重要性、そして職場の雰囲気を肌で感じることができ、将来のキャリアを考える上で非常に貴重な経験となった。また、インターンシップを通じてあらかじめ設定していた二つの目標、「四国財務局の業務を深く知ること」と「自分自身の課題を発見すること」も達成できたため、学びの多い5日間であった。
まず、四国財務局の業務に関して深く知るという目標についてである。座学や現地研修を通じて、具体的な業務内容や課題解決のプロセスを学ぶことができた。特に印象に残ったのは、予算執行に関する業務である。地方公共団体の事業が国の補助金を適切に使用しているかをグループワークで検討した。事業の概要を最初に見たときには一見問題がないように思えたが、「必要性・効率性・有効性」という観点から厳しく調査することで、無駄な支出や改善の余地が見つかることがあった。職員の方の視点を学びつつ、多様な意見が出てくる過程を通じて、財務局の厳密な調査と管理が国の資金を効率よく使うために不可欠であると感じた。
また、災害査定立会業務では、現場に直接足を運び、復旧工事が進む場所を視察した。災害発生後の復旧工事がどのように行われているのか、その過程を見学し、その重要性を深く理解することができた。災害査定業務は、被害の程度や復旧に必要な費用を適切に評価するものであり、法律に基づいて実施されるため、法律知識が求められる。関係者と協議を重ねながら納得のいく判断を下す必要があることを学び、迅速かつ正確な判断の重要性を実感するとともに、災害対応における財務局の役割の重要性を再認識した。
次に、自分自身の課題についてである。インターンシップを通じて、発表や質問の際に結論を簡潔に伝える能力が不足していることに気づいた。特に発表時には、聴衆に伝えたい核心部分を見失い、回りくどい説明になってしまったり、後から「この情報も言うべきだった」と後悔したりすることが多かった。この点は、今後の生活や仕事でも改善していくべき課題として意識し、論点を明確にしながら簡潔に話す訓練を続けていきたいと考えている。
このインターンシップを通じて、職員の方々の仕事に誇りを持ち、職務に真摯に向き合っている姿を見て、強い憧れを抱くとともに、就職活動における目標が一層明確になった。今回の経験を、今後の就職活動やキャリア形成に役立てていきたいと考えている。