【2024年参加】 香川大学 法学部 S.Wさん
私は、この度のインターンへの参加により、社会に出るには未熟であり、準備不足であったと感じることができた。私はこのインターンが人生で初のインターンであり、正直に言えばアルバイトで社会経験を積んでいるから何の問題もなく終えることができるだろうと考えていた。勿論、精一杯できる限りの力で取り組むといった気持ちもあったが、軽い気持ちで参加したことに間違いはなかった。ただ、それは非常に甘い考えであったとインターンを終えてから感じている。
初日はJR四国の各部署が取り組んでいることの説明を聞き、最終日の発表への事前知識を身につけることにほとんどの時間を費やした。JR四国について「赤字である」という断片的な情報しか知らなかったが、赤字にならざるを得ない理由を知ることができたり、鉄道利用が少数派となった現在でいかに利用者の維持・増加を目指すかといったインターンに参加しなければ知りづらかった内容を知ることができ、少しでも企業理解を深めることができたことは良かったと考える。
3日目・4日目はフィールドワークにより鉄道の魅力、地方の魅力を身を持って体験することができた。そのため、実際に行かなければ伝わらない魅力が地方には存在していること、そして観光列車という列車そのものを観光目的にすることにより、観光列車が普段では行こうとしないような地域に足を踏み入れるきっかけとなり、JR四国の利益だけでなく地域経済の活性化も付随していることなど、ただの一企業の利益目的ではなく地方ぐるみで計画を練られていることを知り、社会はもっと単純なものと考えていた私は非常に感心した。
2日目は発表の準備、5日目は発表本番であり、「鉄道等を利用した四国の交流人口の拡大に向けた取り組み」といったテーマに沿った発表内容を考えていたが、発表できると確信できるアイデアが浮かばなかった。そのため、見るに堪えない発表を行ってしまった。思いついたアイデアが実践されているか調べた結果、過去に行われていたが理由があり廃止されたものや、ありきたりなものしかアイデアに浮かばなかったこと、ありきたりなアイデアしか出せないという評価が怖かったことというような言い訳を発表時は考えたが(発言はしていない)、今となってはアイデアとして受け入れられるような説得力のある説明を考えることに時間を割けばよかったのではないか、少しでも寝る時間を削ってアイデアを出そうとすればよかったのではないかと考える。さらに3日目に交流した他のインターンシップ生の姿勢や台風の影響で4日目のインターンシップに参加できていないにもかかわらず発表が素晴らしかった学生さんの姿に、自分の発表は何なのか、自分は5日間何のためにインターンに参加させていただいたのかなど、他の学生との力の差を痛感した。
このインターンシップを通して、社交性・協調性・相手の話を理解しさらに自分の意見を考え発言する力が圧倒的に足りていないと感じた。今から就職を勝ち取るためにすべきことをしようと考える。