【2023年参加】 香川大学 経済学部 T.Mさん
(コミュニティ推進課)
私は、高松市役所のインターンシップに5日間参加させていただいた。このインターンシップに参加する目的は、市の業務について理解を深めることと、キャリア選択の参考にすることであった。
初日、午前中に他の学生とインターンシップに参加するにあたっての不安や目標などを意見交換した。学生同士で話したことで緊張がほぐれ、実習への意欲が増したと感じる。午後からはコミュニティ推進課での実習が開始した。木太北部コミュニティセンターへケーブルテレビ「コミねっと」の取材があり、同行し見学させていただいた。地区内の様々な場所へ移動しながら歴史や文化についての収録が行われた。その後地域コミュニティ活動の概要について説明を受け、市と地域の関係や交付金など、制度や条例などの基礎的な知識についても学ぶことができた。
2日目午前中、高松市にあるコミュニティセンターのゆるキャラ「コミキャラ」のオンライン抽選会に向けて、コミュニティ連合会の方々の協力を得ながら準備作業をした。午後からは大野コミュニティセンターへ訪問し、11月に行われる祭りのため、射的や輪投げ、販売物の確認を行った。その際センター長から様々なお話を伺った。コミュニティセンターでもデジタル化が進み、オンライン会議やInstagramでの発信が行われるようになり便利になったが、その反面問題もあるとのことだった。また数年前から市の職員の訪問が活発化したことで市と地域との風通しがよくなり、さらに他の地域との情報交換や交流も進んだという現状を知ることができた。
3日目、10時よりオンライン抽選会が始まり、くじを引く役割を担当した。抽選会自体は短いものであったが、準備やリハーサルを念入りに行い、円滑に進めるための段取りがされており、学生との違いを感じた。午後からは太田南コミュニティセンターへ行き、高齢の方へのLINE教室を見学し、質問にも答えた。この講座はデジタル戦略課が外部委託しNPO法人の方々により開催されているものだと知った。
4日目はコミュニティセンターがお盆のため閉館しており、コミュニティ連合会の事務所で祭りに使用される射的の的の作成をした。祭りは自治会の役割と取り組みを市民に知ってもらい、自治会加入を促進するために行われるものであり、一般的なデスクワークとは異なるものの重要な仕事であると感じた。
5日目、台風の影響で実習が中止となり、別日のグループワークや閉会式に参加させていただいた。グループワークではゼロカーボンシティ実現に向けた高松市の事業提案を行った。限られた時間の中で意見をまとめ、紙に書きだしての発表は難しいものであったが、協力してうまく発表ができたと感じる。
5日間のインターンシップでの実習では、実際にコミュニティセンターを訪れることが多く地域の方との触れ合いも多かったため、地域コミュニティ活動の重要性を肌で感じることができた。多様な実習を通じて外部委託など多くの人の協力によって成り立っていることへの理解が深まった。そして今回のインターンシップは、自身のキャリア選択にとって非常に参考になるとともに、これからの大学生活での目標を定めることができた。