【2021年参加】 香川大学 法学部 N.Tさん
9月6日から9月10日まで香川県警が行う鍛え上げインターンシップに参加した。今回のインターンで職業案内のパンフレットやインターネットの情報ではわからない具体的な実務の内容や、警察官の意見をお聞きすることができ、とても有意義なものであった。インターンは新型コロナウイルスの影響でオンラインを利用して、1コマ50分の授業形式で行われた。
1日目の1コマ目では、警察官の職務内容について説明を受けた。警察官には様々な部署が存在し、それぞれの部署が犯罪抑止と取り締まりのために、日々の職務を行っていることが理解できた。インターンシップ担当の渡邊さんは、生活安全部に所属したことがあり、偽ブランドの摘発やサイバー犯罪捜査を行っていた。渡邊さんのお話から、警察官の職務には、消費者の安全を守ることや、インターネット上の犯罪抑止などがあり、街頭での職務質問や交通取り締まりだけでないことが分かった。市民の目に見えない活動も犯罪抑止のために重要であると感じた。
1日目の最終コマと2日目の午後のコマでは、非行防止教室として、SNSに起因する犯罪と、少年非行について学習した。香川県では、非行防止教室や、少年への立ち直り支援といった施策により、少年非行の件数が減少していると説明があった。しかし、少年非行がネット上で行われ、潜在化することによって、悪質化しているのでネット利用についての非行防止教室を行うことが重要と感じた。また、香川県警の行っている小学生向けのSNSの適切な利用を呼びかける非行防止教室のプレゼンを見て、プレゼンの方法を学び、3日目以降の課題作成や4日目の課題発表をするうえで非常に参考になった。
3日目の午後及び4日目は、課題作成と課題発表を行った。私たちのグループでは、実際に起こったSNSに起因する事件を紹介しながら、性暴力被害にあった際の支援センターであるオリーブ香川や、犯罪被害者警察相談窓口である#9110の紹介を行った。プレゼンを企画する中で、香川県警察で行っている被害者支援やSNSに起因する犯罪について改めて理解し直すことができ、内容の充実した学習ができた。
最終日の渡邊さんへの質疑応答のコマでは、警察官として職務を遂行する上で重要な心構えを教えていただいた。警察官は多くの部署があり、自分の希望の部署に必ずしも行くことはできないので、やりたい職務ができないこともあるかもしれないが、全ての職務は人を助けることや、犯罪抑止につながっているので、「困っている人を助けたい」思いや、「犯罪を抑止して、安心安全な香川県にしたい」というぶれない信念を持つことが大切というお話を聞くことができ、これから自分が警察官を目指すうえで強い信念を大切にしたいと感じた。
5日間のインターンで、警察官の職務や、犯罪抑止のために大切なことなど多くのことを学ぶことができた。このインターンで学んだ内容を今後の就職活動に役立てたい。