【2019年参加】 香川大学 法学部 T.Rさん
(危機管理課)
高松市役所の危機管理課に5日間お世話になった。今回高松市役所の危機管理課を選ばさせて頂いた理由は、市役所で働くこととはどういうことか、危機管理課が実際どのようなことをしているのかということに興味があったことと、インターシップに参加することで、将来自分がどのような仕事にやりがいを感じ、何をやりたいかを感じることができたらと思ったからだ。
高松市役所にたくさんの局があり、その中にも多くの課や係があり何千にもの人が働いている。危機管理課は高松市役所の隣にある防災合同庁舎(危機管理センター)の建物の中にあり、この建物内にはその他高松市消防局や香川県広域水道企業団がある。
危機管理課の主な役割は、企画や広報、周知活動、現場作業、事務、災害対策など広範囲に及び、特に災害対策は重要な役割の1つである。具体的に言うと、防災マップの作成、変更や避難所の備蓄物資の管理、防災協定の締結、防災ラジオの販売などを行なっている。今回のインターシップで、備蓄物資の更新作業を手伝わせて頂いたが、とても体力がいる作業だった。高松市の庵治中学校、日新小学校跡施設においてある賞味期限が近い備蓄物資(米、水)を取り換えるのだが、一箱12kgの水が入ったダンボールを100箱近く手で持ち運ばなければならずとてもしんどい作業だった。市役所では、窓口業務や事務作業が多いイメージだったが、肉体労働もある課もあることに驚いた。また危機管理課は災害(地震、台風)発生時には情報収集、提供など行なっている。例えば、災害時に携帯に送られてきている緊急速報メール(エリアメール)は危機管理課の職員の方が送信している。また防災行政無線を使った市内放送も危機管理課が行なっている。施設見学で見させて頂いたが、災害発生時には、危機管理課のある部屋の横に災害対策本部室という大きな会議室があり、そこに危機管理課の職員だけではなく、高松市役所の他の課の職員や高松市長、警察署の方や国の職員など様々な人が集まり、情報収集を行い、災害に迅速に対応できるように工夫がされていた。
インターシップに参加することで、高松市役所に対するイメージが大きく変わった。以前は市役所では窓口業務が多く、1つの課にたくさんの人が集まり仕事をしているイメージだったが、実際はそうでない課もあることが分かった。危機管理課に来られる市民の方はほとんどおらず、また危機管理課の職員は10人という少人数であった。確かに他の課である市民課などでは窓口業務が多く職員が多いが、全部の課がそうではないことに気づかされた。またインターシップを通して、感じたことは確かに高松市役所には様々な局、課、係がありその仕事内容もそれぞれ異なるが、職員の方々は、高松市民ため、高松をより住みやすい場所にするためという共通の目的のために働いていらっしゃるということだ。また仕事をする上で給料や職の安定も確かに大事だが、私は誰かの役に立つ、必要とされる仕事に就きたいと改めた感じた。