【2018年参加】 香川大学 法学部 Y.Jさん
今回、鍛え上げインターンシップで警察業務について自ら体験し考えることと、社会で生きていく上で必須となるプレゼンテーションの方法を学び実践することができた。警察業務を知ることは将来に真剣に向き合う機会となった。またプレゼンについて指導していただき、胸を張って5日間で成長できたといえるインターンシップになったと思われる。
犯罪の未然防止の一環としてサイバーパトロール体験や児童を対象とする万引き防止教室に参加させていただいた。サイバーパトロールは自分たちの周りでも実際に犯罪に関わろうとしている少年たちを目の当たりにし、SNS等が一般化することで新たな犯罪実行の手段として使われている実態を知ることになった。万引き防止教室は教えていただいたプレゼンのポイントを生かす場として、児童にどのように説明したら理解してもらえるかを考えた。人前で話すのに慣れておらず、前を向いて話すのがやっとの状態から始まった。聞き手のことを考え、理解しやすいように話すことはなかなか難しいことであったが、少しずつ人前で話す機会を経験することで、話すことが楽しくなり、話すことが苦手な自分から、話すことが好きな自分へと変われたように感じる。プレゼンすることや、自分を表現すること、自分の意見を伝えることは、警察だから必要というものではなく、私たちが社会に出て働く時必ず求められるものであり、このインターンシップでは今まで自信を持てなかった自分を後押ししてくれる経験ができた。
また、警察業務を参観させていただき、緊張感がありつつも温かさや優しさが感じられる組織であり、働きやすい雰囲気であることはいうまでもなく、このような人と人とのつながりや結びつきがあることで、正確・的確な業務が行えるのだとチームワークの重要性を再確認できた。
警察の責務は「県民の安全・安心を守ること」であると職員の方はおっしゃっていた。簡単なようで、実現すること、それを維持することは難しい。警察は犯人を捕まえることが仕事だと、幼いころから思い込んでいたが、それだけでは安心・安全が両立されることはかなわない。両立をするためには起きたことを解決することはもちろん、未然に防止することや、被害にあわれた方を支えることが必要である。さらにそれらが正常に機能するように指揮監督することも必要である。一言で警察官といっても、自分が思っていたよりも様々な仕事があることに驚かされた。社会は日を追うごとに変化し、街の情勢もそれに応じて変わっていく。そのような不安定な状況を日々支えていくことが警察官の仕事であると感じられた。
知識や強さを備え、県民の安心・安全を守ることは警察でしかできないため、それが大きな責務となり、魅力でもある。守られる側から守る側になる覚悟があれば、決して手の届かない職業ではないと気付かせてくれた貴重な時間となった。今回感じたことや経験したことを自分の糧にして、夢が実現できるように努力していきたい。