【2018年参加】 香川大学 経済学部 Y.Sさん

(美術館美術課)

私は8月15日から8月19日の5日間、高松市役所美術館美術課にてインターンシップに参加させていただきました。
インターンシップ期間中に体験させていただいた業務は主に3つあります。
1つ目は美術館における看視です。8時30分から17時15分までの約8時間の実習時間のうち1日に2時間から4時間はこの業務を体験させていただきました。美術館の看視とは美術館をご覧になるすべてお客様が快適な時間を過ごせるようにするのをサポートすること、また美術品を来館者が傷つけないかを看視する仕事です。何時間も特に何もすることがなく、椅子に座り、来館者を看視するのはしんどかったですが、美術品を守るためには欠かせない仕事だと思いました。
時折、お客様から美術品について質問されることもあり、展示している作品についての知識も必要だと感じました。夏休みということもあり、夏の美術の宿題のためか多くの小学生や中学生が美術館を訪れていました。

2つ目は一日のうち約3時間していた裏方の仕事です。主に既成パンフレットの期間・時間変更に伴う修正や封筒の宛名シール貼り、小・中学校に配布するチラシを学校ごとの枚数に分配し、包装することを行いました。私の想像よりもはるかに多くの裏方の仕事が美術館にはありました。特に小・中学校に配布するチラシの分配・包装は大変でした。この作業は展覧会が変わるごとに行うそうです。私も小学生や中学生だった時に美術館のチラシを貰った記憶があります。当時の私は自分の興味のない展示のものはあまり見ることもなく処分してしまっていました。今回の仕事を通して、このチラシが自分の手元に届くまでに、どれだけの労力がかかっていたのだろうかと考えると非常に申し訳ない気持ちになりました。

3つ目は美術館の受付の業務です。美術館の受付にいると美術館内のことだけでなく、香川県の観光地や交通情報に聞かれることもあるらしく、様々な観光ガイドブックが置かれていました。
今回のインターンシップを通して、高松市の美術館は美術品の展示のみではなく、地域の人のコミュニティ、人と人との出会いの場としても機能しているように感じました。例えば、美術の教室講義では美術を習うという目的にとどまらず、美術に関心のある人々をつなげる役割を担っていると思います。また、こども+(こどもアートスペース)では多くの子供たちが作品制作に取り組んでいました。
最後になりましたが、お忙しい中、インターンシップのために時間を割いてくださった高松市役所美術館美術課の方々に心よりお礼を申し上げます。