【2012年参加】 香川大学 農学部 S.Nさん
畜産課での研修ということで、大学の講義内容を実際に見聞きすることができ、非常に印象に残る研修となりました。また、大学の講義では座学が中心ですが、食 肉加工の現場を見学し、実際に仕事を体験することで、非常に良い経験が得られました。実習のプランも、肉用牛の競りと枝肉の競り、肉用鶏の加工と鶏卵の流 通、飼料工場の見学など畜産分野での一連の流通について知ることができる非常に優れたプランとなっていました。
研修先では管理職の方々のお話を聞く機会が多くありました。すると、ほぼすべての職員の方が「仕事は楽しく」や「やりがいを見つける事が大切」、また「組合 員の方とは対等の立場」といったお話を聞かせてくれました。これは非常に重要なことだと感じました。自分の好きな分野なら自然とこのような努力ができ、探 究していくことができます。しかし、時には知らない分野や嫌いな分野の仕事もあるため、どんな仕事でもこのように努力し、ポジティブに楽しく取り組み、そ の仕事の意味や相手のこと考えて取り組んでいきたいです。農協食品の社長の方とは残念ながらお会いすることはできませんでしたが、この方は社長に就任した 際に現場の方にもしばらく入って仕事をしていたそうです。周りと対等であり、初心を忘れずに取り組み、何事にもチャレンジすることの重要さを強く感じまし た。
実習では日毎に研修先が移動したため、様々な業務を体験することができました。毎日新鮮な体験ができるため、楽しく取り組めることができましたが、その反 面、辛い部分は分からず終いとなってしまったのが心残りです。体験した業務は主に流れ作業の中の一部でしたが、どんな業務でも辛い部分があるため、「楽し く仕事をする努力」が必要なのだと思います。自分はまだアルバイトの経験しかないため、責任といった面もほとんどなく、家族を養うために働くということも 知りません。社会から見るとまだまだです。今回の経験を社会に出たときに活かし、仕事と向き合っていこうと思います。
このインターンシップは非常に良い経験となったので、これからも続けて欲しいです。今回は農業関連の業種ということで、大学で得た知識を活かすことができま したが、全く関わった事のない分野にも挑戦してみたいと感じました。就職が決まると、関わる分野は限定されてくるので、今のうちに多くの業種を体験し、経 験を積んでおくのは良いことだと思います。多くの業種を体験することは、仕事を選ぶ際にも非常に参考になります。就職と言われても現実味を感じられない人 や、就きたい仕事がはっきりしない人も何か見つかると思います。また、農学部でも実習や講義内容は植物等の分野に偏りがちになり、座学が大半を占めます。 他の大学や学部でもそういった一面はあると思います。実際の現場では、その知識の応用が利用されているので、それを見て体験するということも非常に面白い です。インターンシップを利用することで、幅広い職種や分野を経験でき、新しい発見もあると思うのでと思うので是非多くの方にチャレンジして欲しいです。