【2017年参加】 香川大学 教育学部 K.Sさん

今回のインターンシップでは、記者クラブ研修に4日、本社での整理部研修に1日参加しました。研修を通して、新聞社で新聞が作られる過程と、その細かい業務内容、また地方紙の良さを知ることができました。
記者クラブの研修では主に、企業の方へ取材をおこない、それを基にした記事を作成しました。取材した企業のほとんどは馴染みのない業種だったので、初めてのことをたくさん知る嬉しさと、馴染みのない話題を聞いて理解していく楽しさを体験することができました。記事作成の際は、社員の方の添削を通して、多くの情報を読者の方に伝える難しさを知りました。文章を書く際、私は今まで「分かりやすさ」を一番に重視していたのですが、記事作成の際にこれを重視しすぎると、読者の方が求める情報を限られた文字数で伝えきることができなくなってしまい大変苦悩しました。
整理部研修では、記事が紙面にレイアウトされていく過程や、校閲の作業、また編集会議を見学しました。この研修で一番に感じたことは、新聞づくりは時間との勝負ということと、新聞づくりに正解はないということです。本社では、通信社からの速報や記者の方からの原稿が絶えず届いており、世の中が変化していく様子と、それが紙面づくりに反映される様子をリアルタイムで見ることができました。私は、その日の出来事が翌日の新聞に載る、ということを今まで当たり前のように思っていましたが、実際の現場を見ることでその切迫した雰囲気を感じることができました。編集会議では、紙面にどの記事をどの位置に載せるかが決められている様子を見学しました。読者の方が読む記事がこの会議で決められていると考えると、世論形成という面で、新聞社は非常に重い責任を背負っていると感じました。
今回のインターンシップでは、地方紙の良さを知ることもできました。「全国紙ではなく地方紙を作っている人のほとんどは、地元の声が聞けることがやりがいだ」と社員の方は仰っていました。今回は5日間という非常に短い期間でしたので、4つの取材にしか参加することができませんでした。しかし、すべての取材で今までに知らなかった香川県の魅力を知ることができ、地元の新聞社で働くやりがいや楽しさを感じました。今回は取材先の方とあまりコミュニケーションをとることはできませんでしたが、将来四国新聞社様で働くことができれば、積極的な取材や会話を通してより香川県に密着したいです。